遺骨をお墓に納めずに手元供養する方法<詳しい手順と注意点>

供養・お墓
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最近は火葬して納骨するだけではなく、遺骨を自宅において供養する手元供養が新しい供養方法として注目されていますが、必要な手続きや供養の方法はどうすればいいのでしょうか?
どんなことに注意すればよいのでしょうか?

今回は、手元供養の具体的な方法や必要な手続き、注意点などをまとめました。

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遺骨の手元供養には次の2種類の方法があります

手元供養(自宅供養)は遺骨や遺灰を自宅で管理することで、毎日手を合わせお参りできることや故人を身近に感じることができるなどの理由から、最近選ぶ人が増えています。

手元供養は大きく分けると、
全骨を自宅で保管する分骨して残りは墓地や寺院に納骨するの2つ。

ですが、遺骨は高温多湿の場所で保管するとカビが生えたり、災害で焼失・紛失といった可能性があるので、手元供養は分骨で行うのが主流。
遺骨を分けて保管すると故人が成仏できないのでは?と考える人もいますが、仏教ではもともと宗派の大本山にも分骨して納めるのが一般的なので特に問題はないでしょう。

遺骨を自宅で保管するのは違法ではないの?

日本では「遺骨の埋葬は墓地以外でしてはならない」と、墓地、埋葬等に関する法律で定めれているので、自宅で供養すると違法になるのでは?と心配になりますよね。

墓地以外の場所(私有地や自宅の庭)に、遺骨を”埋める”と法律違反になってしまいますが、保管するだけなら特にお咎めはないので、手元供養は違法行為ではありません。

全骨と分骨の保管 それぞれのメリットとデメリット

■全骨を手元供養する場合
【メリット】
経済的な負担が少なくなる
お墓を建てるには数百万円が必要でその後も管理費と維持費がかかりますが、自宅で供養するとそういった費用は無料です。

毎日供養することができる
お墓や寺院が遠くお墓参りになかなか行けない人でも、家で供養していれば距離や時間は関係なく毎日供養できますね。

【デメリット】
保管が難しい
遺骨は高温多湿に弱く劣化したりカビが発生するのでカビ対策をして保管をしましょう。

災害時に注意
全骨を手元供養していた場合、災害で家が燃えたり崩れてしまった時に持ち出せないと遺骨を全て失ってしまうので対策が必要。

管理の継続方法で揉めやすい
手元供養をしていた人が亡くなってしまった場合、その後の管理や遺骨はどうするか?を話し合っておきましょう。

■分骨して手元供養する場合
【メリット】
保管方法が多く選択肢が多い
分骨して手元供養する場合、骨壷以外にもアクセサリーにしたり位牌を使うなど管理する方法がたくさんあり、少量なので劣化やカビを防ぎやすいのもメリット。

故人を身近に感じることができる
自宅供養だけでなくアクセサリーにもできるので、より故人を身近に感じることができます。
故人と親密だった場合、手元供養をして心の支えにしても良いですね。

【デメリット】
家族の理解が必要
全骨の時も同じですが、自宅に遺骨をおくことを不快に感じる人もいるので家族内できちんと話し合っておきましょう。
また、遺骨を分骨してしまうと成仏できないのでは?と考える人もいるので、後々トラブルにならないように初めに話し合う必要があります。

遺骨の手元供養の種類

分骨で手元供養する方法の特徴をまとめました。

■アクセサリー
・いつも身につけれるので故人を身近に感じやすい
・ペンダント、指輪、ブレスレットなど種類が豊富
・遺骨を小さな容器に入れ、それをアクセサリーに取り入れる
・遺骨と宝石を溶かして結晶にして、自分だけの宝石を作ることもできる

○ペンダント
ペンダントは遺骨を収めるタイプと人口宝石をつくるタイプがあります。
男女年齢問わず身につけれるので人気。
ポイントは防水で蓋の開きにくいものを選ぶこと!

○指輪
指輪は特に女性に人気。
金属アレルギーの人はステンレスやプラチナ製も選べるので安心ですね。
ほとんどは防水されていますが、温泉はNGな場合もあるので作ってもらった時に確認しておきましょう。
専門家に依頼するのが一般的ですが、自分で作るキットもあるので気になる人は調べて見てください。

○ブレスレット
ブレスレットは皮、数珠、シルバーなど種類が豊富。
文字を刻んだり、普段から使っているブレスを加工してくれるお店もあったりと、アレンジがしやすいところもポイントですね。
ペンダントと同じく男女年齢問わずつけれて、アレンジしやすいので人気です。

■骨壷
・もっとも一般的な手元供養の方法
・遺骨の量で大きさを選べる
・陶器、ステンレス、ガラスなど種類が豊富

表面に戒名を掘れる一般的な骨壷や、花模様、洋室に合うガラス製などインテリアの一つとしておけるものまで様々なデザインが販売されています。
自宅の雰囲気や、手元供養する場所に応じて選んでください。

■位牌
・位牌の中に遺骨を収納する
・よくある木製のものだけでなく、クリスタル製のものもある

■置物
・地蔵、彫刻などデザイン豊富でインテリアとして人気
・置き場所を自由に決めれる
・写真たてやプレートなど思い出の品に加工することもできる

置物は置く場所を自分で決めれる、インテリアに馴染みやすいなどの理由でアクセサリーに抵抗がある人に人気です。
写真たてに加工して、故人との写真を飾っても良いですね。

■お守り
・遺骨を人口宝石にして持ち歩くこともできる
・”故人に守られている”という繋がりを感じやすい

骨壷のように昔から受け継がれている保存方法だけでなく、アクセサリーや置物など用途に合わせて選べるので家族内でもよく話し合って決めましょう。

遺骨の手元供養をする手順・手続き・注意点

遺骨を家で保管することは違法にはなりませんが、いくつか気をつける点があるので、手順と合わせて紹介します。

【火葬場で分骨する方法】
1、分骨用の容器を用意して、葬儀社へ相談する
2、火葬場管理者に人数分の分骨証明書を発行してもらう
3、分骨した遺骨を容器に納める
4、埋葬する墓地の管理者へ分骨証明書を提出して納骨する

ポイント
・手元供養するときは証明書を保管しておきましょう。

【お墓に納骨されている骨を分骨する】
1、分骨用の容器を用意する
2、墓地管理者に分骨証明書を発行してもらう
3、(必要なら)お墓の魂抜きをする
4、墓石から遺骨を取りだし容器に納める
5、新たに埋葬する墓地の管理者へ分骨証明書を提出し納骨する

ポイント
・自力でお墓を動かせない場合は石材店へ依頼してください。
・手元供養する場合は証明書を保管しておきましょう。

【手元供養時の注意点】

分骨する際は「分骨証明書」をもらう
分骨して【手元供養していた遺骨をお墓に納骨する場合は、誰の遺骨なのかを証明する「分骨証明」が必要】です。
分骨証明がない遺骨はお墓に納めることができないので、将来納骨する可能性があるなら必ずもらって保管しておきましょう。

カビ対策が必須
遺骨は高温多湿に弱くカビが生えやすいので対策しておきましょう!

桐箱に入っている遺骨は桐箱が湿気を防いでくれますが、骨壷のまま保管していると外気を吸いやすく、カビは繁殖能力が高いので少し生えるとそこから増殖してしまいます。
特に菌の発生につながりやすい、「骨壷を開けたことがある・遺骨を触ったことがある・日光が当たる場所においていたことがある」といった行動をした場合は要注意。

カビの増殖を防ぐもっとも良い方法は、遺骨を真空状態にして保管すること
カビは酸素を使って増殖するので、この対策を講じておけば安心です。

遺骨をパックする時にパウダー状まで細かく粉砕してからパックすると真空状態を作りやすくなります。

保存する場所は寒暖の差が少なく、直射日光の当たらない場所が良いので、寝室やクローゼットといった暗室がおすすめ。
押入れの奥や窓際、水まわりなど普段からカビが生えやすい場所は避けましょう。

手元供養は故人を身近に感じられるが、周りの理解も得ておこう

手元供養は、「お墓が遠い・仕事が忙しく時間がとれない」といった人でも「故人を身近に感じやすい、毎日供養できる」などメリットが大きく、墓離れが進んでいる日本の現状にもあっているので、今後広まっていく供養方法でしょう。

ですが、自宅に遺骨をおくことに抵抗を感じる人がいたり、手元供養していた人がいなくなった後の遺骨をどうするのか?といった問題もあるので、きちんと話し合って決めることが大事。

故人を身近に感じることが心の支えになる場合も多いので、アクセサリーや置物に分骨する方法も選択肢に入れてくださいね。