飼い主の死後ペットはどうなる?ペットのために今からすべきこと

生前整理
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小さい頃から生活を共にしてきた《家族の一員》であるペット。
寿命の短いペットなら看取れるので安心ですが、長生きするワンちゃんや猫ちゃんだと、自分の死後どうなってしまうのか?が不安ですよね。

このページでは、飼い主の死後ペットはどのように扱われるのか?
また、大切なペットが悲惨な目に遭わないため、飼い主が生きている間にしておくべき事は何か?を詳しく説明していきます。

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飼い主の死後ペットは「動物愛護センター」に引き取られる

飼い主が孤独死をして近所の方が発見してくれた場合、まずは警察へ連絡が行きます。
基本的にペットはその場で警察に保護され、その後動物愛護センターへ引き取られ最終的には、殺処分に…。
動物愛護センターは、行き場のなくしたペットたちの殺処分を目的に自治体が設立したもので、2015年時点で年間12万8241匹が対象となっています。
そのうちの3割が飼い主の高齢化による病気や死亡と言われ、高齢化が進む日本で大きな社会問題の1つとなってきています。

飼い主の遺体発見が遅れたらペットは餓死するケースが多い

孤独死の場合、遺体の発見が遅れるケースが大半で、ペットも飼い主に寄り添うような形で餓死している姿が数多く確認されています。
遺体の発見時、衰弱していてもペットに息があれば動物病院で保護されますが、治療完了次第、動物愛護センターに引き渡されます。

飼い主に家族が居る場合は家族が所有権を決める

飼い主に家族が居た場合は、残された家族に『ペットの所有権をどうするか?』がまず問われます。
家族でそのままペットと生活していく、となれば何も問題ありませんが万が一、誰も引き取りを希望せずに家族がペットの所有権を放棄した場合は、上の項目で説明した動物愛護センターに引き取られ処分されてしまいます。

飼い主の死後ペットが動物愛護センターに行った後の流れ

動物愛護センターに行ったペットは、各自治体で定められている「保護期間」中はセンターで保護されています。
保護期間中に新しい飼い主が見つかれば殺処分は免れますが、飼い主の死後に連れていかれたペットたちは新しい引き取り手が現れることはほとんどなく、そのまま殺処分になります。

大半のセンターが行っている殺処分方法は、「二酸化炭素による窒息死」です。
処分が行われる部屋へ処分対象となったペットが集められ、室内にガスが流れ込み始め身体が弱ったペットから、次々に倒れていきます。
室内の二酸化炭素濃度が90%になった時点でガスが止まり、その後15分間経過したのに職員が1頭ずつ遺体を整えながら死亡を確認していきます。
処分が行われる部屋は、眠るように安らかに旅立てるという意味を込めて通称、「ドリームボックス」と呼ばれているため安楽死と勘違いする方もいますが、安楽死では決してありません。
ペットたちは突然酸素がなくなる息苦しさと恐怖、そして昏睡状態になり倒れていきます。
近年、できるだけ苦しみを少なくしようという取り組みから薬剤注射を使用する自治体も増えてきていますが、予算の関係から「炭酸ガスによる窒息死」がまだまだ多く行われています。

飼い主の死後ペットが幸せになるために今からできる5つのこと

上記のような悲惨な目に大切なペットが遭わないようにするために、以下のことに取り組んでおきましょう。

1.大切なペットに自分の財産を残す
日本の法律では残念ながら、ペットは物扱いなので財産を残したい場合は、以下のいずれかの方法を選びましょう。

◇負担付死因贈与契約
大切なペットを飼育してもらうことを条件に、自分が保有している財産を贈与する契約です。
契約は飼い主が生きている間に交わし、契約自体は飼い主が亡くなったあとに効力を発揮しますが、当事者の合意で生前からペットのお世話を任せられるので
・自分の口でペットのお世話ポイントを伝えられる
・相手のお世話状態を見守れる
といったメリットがあります。

◇負担付遺贈
負担付遺贈は、遺言を作成し相続人にペットのお世話代を含む財産の譲渡をするもので、ペットだけでなく自分の身の回りの品の処分、といったその他の財産の処分についても記載できます。
『遺言執行人』の指定も合わせてできるため、自分の死後大切なペットが大切におせわされているかを管理してもらえるというわけです。

◇ペット信託
ペット信託は、飼い主に万が一のことがあったときに前もって預けておいた金額をペットのお世話に使うシステムで、

  • 自分でペットの財産を管理する管理会社を設立する
  • ペット信託専門業者に依頼する

といった2種類から選べます。

相続とは関係なく毎月決められた金額を預けていけば良いので、相続問題に巻き込まれないで済むといったメリットがありますが、初期費用が高く専門業者に依頼する場合は信用できる業者かしっかりと見極める必要があります。

2.親しい友人や里親に譲渡する
最も一般的に行われている方法で、親しい友人に譲渡する場合は飼い主も安心できますね。
里親譲渡を利用する場合は、今まで面識がない人物であることが基本なのでトラブルを避けるため、以下のことに注意しましょう。

  • 相手の人間性(飼い主との相性、礼儀をわきまえているか・定期的に連絡があるか)
  • 里親側の環境(転勤や結婚の予定はあるか、既に他のペットは飼育していないか)
  • 必ず連絡が取れる連絡先(緊急時の連絡先、身分証で本人確認)
  • 飼育経験や知識はあるか

里親譲渡は口約束ではなく、大切なペットを安全な環境で飼育してもらうため、必ず譲渡契約書を作成するようにしましょう。

3.老犬・老猫ホームを利用する
転居や住宅事情・飼い主の高齢化といった、様々な事情で飼い主との生活が難しくなった犬猫を一定期間、または生涯有料でお世話してくれる施設です。

ホームで生活するペットは、基本的にはそれぞれに割り当てられたケージ内で就寝し、日中は共有スペースで過ごすことが大半で、施設の規模は個人経営の小さいものから大企業が参加している大規模施設と様々。

利用料金は施設によって異なり、立地や施設の規模、医療費がどこまで含まれるかで年間36~150万と開きがあります。

大切なペットの生涯を預ける施設でもあるので、以下の項目に注意して慎重に施設選びをしましょう。

  • 口コミや実際に利用している人の評判を調べる
  • パンフレットや施設のHPで、施設での過ごし方や外観・内装を確認する
  • 可能であれば、施設に直接見学に行く

4.民間のボランティア団体やNPOに受け入れてもらう
友人や家族でペットの世話をしてくれそうな人がいない…、そんなときは民間のボランティア団体やNPOで大切なペットを受け入れてくれないか探してみるのも良いでしょう。
ベストなのは、自分が住んでいる地域周辺で里親探しの活動をしているNPO法人に預けることです。
自宅近くなのですぐに連絡が取れるので安心できますが、団体の財源にも限りがあるので受け入れてもらう前には、しっかりと話し合い委託時の費用の有無も確認しておきましょう。

ここで気を付けたいのが、自分が住んでいる地域の市役所に直接里親探しを相談してしまうことです。
市役所で相談だけなら問題ありませんが、ペットを預けてしまうと結局動物愛護センターに預けられ、決められた期間内に里親が見つからない場合は殺処分になってしまうため、大切なペットを預けてしまわないよう十分注意しましょうね。

5.生前から大切なペットと生活できる施設に入居しておく
近年増加しているのが、大切なペットと生前から一緒に生活できる介護施設です。
この取り組みはペットと離れて暮らしたくないから施設に入らない、飼い主が孤独死しペットが殺処分されてしまう、といった問題を少しでもなくすために行われており、実施されているのは全国ではまだわずかです。

動物と一緒に暮らしたくない、という入居者の方のもいるため

  • 居住スペースの分離
  • 衛生面から、ペットの手足を洗う水場の設置
  • 定期的な予防接種の義務
  • 去勢・避妊手術の実施

といった、ペットと人がトラブルなく生活していけるような項目が定められているので、飼い主とペットも快適に生活できそうですね。

ペットが悲惨な目に遭わないように今から対策を立てておきましょう

飼い主が孤独死した場合、ペットは基本的には動物愛護センターに引き取られその後、殺処分されます。

大切なペットを悲惨な目に遭わせないようにするためにも、

  1. 自分の財産をペットに残し、面倒を見てもらう
  2. 親しい友人に譲渡・里親制度を利用する
  3. 老犬・老猫ホームに預ける
  4. 民間のボランティア団体や、NPO法人に預ける
  5. 生前からペットと暮らせる老人ホームに入居しておく

といった項目を参考に、自分とペットにとってどの方法がベストなのか考え、対策を取っておきましょう。